昭和女子大学名誉教授(医学博士、管理栄養士)で本学の前身である熊本女子大出身の渡辺満利子先生の特別講義「命をつなぐ血管を見つめ循環器系を強化しよう!!」が実施されました。
冒頭、現代医学の貢献者ウイリアムオスラーの言葉「人は血管と共に老いる」を引用し、血管は全身に血液を送る巨大ネットワークであり、血管の若さを保つことが健康寿命を延ばす必須要件であることを述べられました。血管を健やかに保つ上で、血液の老廃物をろ過する腎臓の働きは大変重要であること、残念ながら、熊本市の腎臓透析患者数が全国一であり、その多くは糖尿病の重症化による糖尿病腎症と説明されました。
今回はその血液循環をめぐって、心臓、肺、肝臓、腎臓それぞれに構造、働きを詳しく説明され、血液を通じて、人体の健康がつながっている旨を論じられたのち、腎疾患の特徴と重症化予防方法を教えていただきました。
最後に、管理栄養士国家試験の過去の問題から循環器系について授業さながら熱を帯びた解説をいただき、本番受験を前にした本学学生にとって、大きな励ましになったと思います。